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会社や経営者のファンになることは危険
優秀な新興企業を見つけるには、その会社や経営者の徹底的に調べる必要があります。こうし
た過程で会社や経営者に魅了され冷静な投資判断が出来なくなる場合があります。
どうして新興市場の経営者には、人を引きつける魅力溢れるひとが多いのか以前考えたことが
ございまして、その時にでた結論が、新興企業の経営者の、そのほとんどが自分で事業を立ち
上げて大きくしたオーナー経営者です。皆さん裸一貫でスタートしています。
総じて彼らの創業時の苦労話は非常に面白く、ためになり、お金を払っても聞きたくなる内容が
多いのが特徴です。ですのでいとも簡単に、その会社や、経営者のファンになってしまいます。
株式投資で儲ける為には、投資した会社に多少の思い入れが生じる程度であればよいですが、
ファンになってはいけません。以下は、ファンになってしまったが為に起った投資家の話です。
発表された業績の悪化などの正統な要因があって株価が下がっているにも関わらず、「社長が
カリスマだから事業は必ず成功するので株価はまたすぐに元に戻すさ」と、いった思いから株を
そのまま保有し続け、その結果、自らアリ地獄にはまってしまい大きな損害を負うことに。
株式投資は、お金を儲ける・増やす為に行う事であって、会社や、経営者のファンになることでは
ございません。リターンが得られてナンボの世界なのです。
最近の例として、三木谷社長が率いる楽天を例に考えてみましょう。いうまでもなく、三木谷社長
はカリスマ中のカリスマで、とても魅力的な若手経営者の1人です。
インタネットの時代が来る事を予測し、そして、猛烈なスピードで事業を拡大する事に成功したの
です。今では、プロ野球とプロサッカーチームのオーナーでもあります。
しかし、もし、2005年に楽天がTBSの事業提携目的でTBSの株を買い占めたすぐ直後に楽天の
株を購入した人はいったいどうなったのでしょうか?
大損してしまったのです。プロ野球問題で揺れた2004年当時の楽天は上場来、数々の大きな
提携や、M&Aを繰り返し大成功させていきました。
業績も倍々ゲームで拡大傾向にあったので株価の急落等信じられないことでもあります。それ
では何故投資家が大きな損を被ってしまったのでしょうか?
それは、楽天という会社とその経営者のファンになってしまったために、投機相場の中でファン
の方々の希望を主張しても株価は元にもどらないからです。
投機そのものは決して悪ではなく、市場参加者が自由に取引した結果なのです。これが常に
『マーケットが常に正しい』といわれるゆえんです。
ファン心理は投資判断に不安要素を織り込む事になりますので、常に株式投資の目的である
お金を儲けることを念頭に置きながら、投資を行う必要がございます。
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